2004年8月30日(月) |
スクーリング終了。夜は他の部署の係長クラスの人たちと飲みに行った。呼んでもらえるだけでありがたいのに、相変わらず好き勝手しゃべってきたよ。
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2004年8月29日(日) |
大学のトップが僕のところまでふらりとやってきたので、一時間半くらいしゃべった。会社で言うと、取締役と話しているようなもので、以前話したときは知らず知らずのうちに緊張していたのか最後吐き気までしたのだけど、今回はリラックスしてしゃべれた。こうやってトップの考えていることがわかり、また僕も遠慮なく意見が言えるというのはいいことだと思う。トップも僕のやる気をかって、信頼しつつあるようだから、是非ともそれに応えていけたらと思う。 |
2004年8月28日(土) |
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佐伯啓思の「20世紀とは何だったのか 「西欧近代」の帰結」(PHP新書)読み始め。この人の本は相変わらず、読みやすくて面白い。冬のときみたいに、お風呂場で読んでた。ただ、こうやって趣味的に読んでいることがどれほどの知の集積となり、使える知識となっているかは疑問。読んでいるときはふ〜んとか思うのだけど、僕は恐ろしいくらいに忘れやすい。日常でも路がわからなくなったり、人の名前をすぐ忘れたりする傾向が僕にはあって、それは不必要なものを簡単に忘れることで脳の負担を軽くしているんだ、とか人に(ジョークとして)説明しているんだけど、なんだか最近記憶の網の目自体がもしかしたら人より弱いんじゃないかって心配になってくる。そういう先天的なハンディキャップにも関らず、どうにか人並みに生きているのだ、と思えばそれはそれなりにすごいのかも!、というのはちと楽観的すぎか。
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2004年8月26日(木) |
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小川洋子の「博士の愛した数式」がいい。過去に起きた交通事故によって記憶を80分しか保持できない老数学者と若い家政婦とその息子(ルート)の交流をつづったお話なのだが、作者の一貫した優しいまなざしが素晴らしい。自分の中にも同じような人を慈しむような気持ちが起きてくる。文章の語り口は川上弘美にも似て、淡々と進んでいく。80分では記憶を保持できないために、人を愛することすらも、愛する対象を忘却してしまうがために難しいはずなのに、もともとの博士の心のありようが優しいものであるために、それが変わらないところが驚きだ。瞬時に新しい世界へと飛び移っていかなければいけなくても、その中で生きる希望や優しさを保っていくことは可能なのかもしれない。ましてや、正常体の僕らは博士のように数式でコミュニケーションをとる必要もなく、直接親愛の情を表すことができるはずだ。日々の生き方をもう一度見直すことのできる素晴らしい作品だと思う。まだ読みかけなので、終盤でどのような物語が展開されるか楽しみ。
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2004年8月25日(水) |
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ジム・シェリダンの「イン・アメリカ 3つの願いごと」。ブロードウェイに役者の仕事を探しにきた父親とその家族の絆を描いている。ひとりひとりの支えあいがあって、家族が成り立っているところがよい。そうした愛情に溢れているならば、どんな境遇にあっても生きていく力を得ることができるということなのだろう。全体的に配役がよく、子役が印象的。 |
2004年8月24日(火) |
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マイケル・ウィンターボトムの「イン・ディス・ワールド」。二人のパキスタン人のイギリスを目指した旅を描いたロードムービー。故郷を捨てて、新天地で富を得るために彼らは西へ西へと向かう。ビザなどないから、ひたすら身を隠しながら苦労を重ねて国境を越えていくってわけだ。すべては淡々と語られ、そこで起きる死までもが、ただその風景の中に消えていく。既に故郷と母国を捨てたがために、心を旅路のどこかにおいてくることはできないからだ。その死の中でも、少年はただ走って西を目指す。少年のなんとタフなことだろう。そうして旅路の最後に、希望というものがあったのだろうか。 |
2004年8月23日(月) |
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吉田修一の「ランドマーク」。面白かったのだが、いまひとつ僕は読んでいる途中にすべてを把握しきれなくなっていて、そのために本当の面白みを味わっていないかもしれない。建築中の巨大なスパイラルビルを巡る、設計者と作業人との世界の行き来を描いた作品。吉田氏の小説のつくりかたは何となく理解できる。多分、僕も小説を書くとすれば、同じような形というか流れでつくりあげていくからだ。まず、大きなイメージをもつ、例えばこの小説でいえば巨大ビルの崩壊といったもの。そこから、イメージを他のものと交錯させる。何か少しずつ構築されていって、だけどちょっとした一つの計算違いから大きな崩壊をもたらしてしまうような人間関係、というように。
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2004年8月22日(日) |
仕事に対する野望が徐々に膨らみつつある。一ヶ月後に発表される補助金がうまく通っていれば本当にいいのだけど。すべてを圧倒するような仕事をしたいと思っている。 |
2004年8月21日(土) |
「経済敗走」(ちくま新書)はかなり面白い本だった。政治と経済という両面から、現在の日本の抱える状況が見えてきたし、自分の政治観のようなものも大きく変わったように思う。
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2004年8月20日(金) |
行定勲の「Seventh
Anniversary」。見た目のきれいなもの、かっこいいものばかりを並べてクールを気取った駄作。主役の小山田サユリが可愛いのに多少は救われる。
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2004年8月19日(木) |
6回目の懇親会の司会。人前でしゃべるのも少し慣れてきたかも。今日はホストにうまく徹せられたって思う。
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2004年8月18日(水) |
吉川元忠の「経済敗走」(ちくま新書)を半分まで。ドルと円の関係と、そのもつれ具合の危うさが、背筋を寒くする。はっきりいって、ホラー映画が現実になるような怖さがある。僕らはこの日本という国が、まるで大型タンカーのように安全なものだと思い込んでいるのだけど、そして政府がアメリカに追随することも仕方ないって考えているけれど、このタンカーがアメリカというもっと大きなタンカーに巻き込まれて沈没する可能性って考えたことがない。この本は、そうした怖さを耳元でささやかれる類のものだ。それがどこまで正しいのか、客観的に判断できるほど、経済的知識がない。とりあえずは、もう少し、この類の本を読みこなしておくことが大事なんだと思う。 |
2004年8月17日(火) |
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スザンネ・ピエールの「しあわせな孤独」。思った以上によい映画だった。テーマは愛だけど、この愛は非常に複雑でシンプルではない。愛という言葉は、それがある特定の誰かに差し出されるために、他の誰かにとっては非常に残酷で痛みのあるものでしかない。しかし、それでもどうしようもないものであり、それは僕らを高みに上げたり、深みにはまらせたりしているものなのだ。原題は「Open Hearts」であり、僕らが心を誰かに委ねることを意味しているように思う。それに対して、邦題も上手い。愛に身を委ねることは、つまりは「しあわせな孤独」とも言えるかもしれないからだ。 それから、デンマーク映画ということで、灯りや部屋のつくりなどもセンスがよくて、ちょっと感心した。
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2004年8月16日(月) |
中山元の「<ぼく>と世界をつなぐ哲学」。哲学体系のダイジェスト版みたいな本。4章の言語の起源と5章の他者と相互承認のところが面白かった。あとは、せせらぎをゆく笹舟みたいに字面だけを流した。
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2004年8月15日(日) |
スクーリングもようやく折り返し。またしても咳がぶり返してきて、体調が日本の株価みたいに落ちだしてきている。学生(女性)から飲みに誘われたのに、わけのわかんない理由でことわってるくらい、ちょっと消耗。
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2004年8月14日(土) |
妙に疲れやすくって、周りの人に運動したほうがいいですよ、ってスポーツクラブ薦められた。東京の夏はそうでもしないと消耗しちゃうからな。
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2004年8月13日(金) |
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なんでお盆休みがあるのか、わかってきた今日この頃。灼熱の太陽がきっといけないのだ。身体がばらばらになっちゃいそうなほど、なぜか疲れている。虚弱体質もいいところ。
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2004年8月11日(水) |
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東京都現代美術館で「花と緑の物語展」。平日ということもあってか、館内はすいていて、久し振りにのんびりと一つ一つの絵と対峙して、その余韻を楽しむことができた。絵も印象派がひととおり出揃っていて、観ていて幸せ度が増してしまうものが多かった。10作品くらいあったモネ、それにシャガール、セザンヌ、ピサロなんかがよかったかな。(9月までやってるからもう一回行ってもいいかなぁ。) 美術館を出て、夕暮れの木場公園を歩くのもまた気分がよかった。 |
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2004年8月9日(月) |
大学HPに使おうかなと思って、環境系の授業の写真撮影をして、ついでにしばらく拝聴していたら、ドイツの環境都市の話を先生がしていて、自分の専門とかなりリンクしていて、なんだか不思議な気分になった。どこかの時点で都市環境関係の仕事につけたらいいなって思えてきた。そうして、大学の教壇なんか立って楽しそうに授業やってみたいものだなぁ。 |
2004年8月8日(日) |
仕事のほうは一応軌道にのっていい感じ。解夏で出てきた百日紅があちらこちらに咲いていることに改めて気付いた。物を認識するってことは、普段風景の底に沈んでいたものが浮かび上がってくることなんだね。 |
2004年8月7日(土) |
授業収録。この前、選定した業者に依頼しているわけだけど、付き添いで授業を聴く。異文化理解という授業なんだけど、これがなかなか面白かった。授業コンテンツが順調にできあがれば、僕の構想するWEB配信も一挙に進められる。
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2004年8月6日(金) |
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犬童一心の「ジョゼと虎と魚たち」。かなり等身大な映画にできあがっていた。演技も変なぎこちなさがない。なんとなく好きになって、なんとなくHして、なんとなく別れていくという日本の恋愛模様もよく描けていると思う。Hの部分とか、これまで観た映画の中でもっともリアルな感じがしたかな。身障者の描き方もくさくないし、あくまで一人格の人間として扱っている。ただし、それでもこの主人公には最後、何かがひっかかってしまっているのだけど。池脇千鶴(ってアイドルなんじゃなかったっけ)が、世界が狭いために性格的に偏ってしまっている身障者を好演している。佐内正史の写真とかくるりの音楽とか、しっかした構想にもとづいてこの世界がつくりあげられている。
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2004年8月5日(木) |
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磯村一路の「解夏」。全体としてまとまりすぎの印象があるけれど、役者の力がよく発揮されていていい映画にしあがっている。お母さん役の富司純子がさすが、感情の機微の表現がうまい。この監督、日本的な街の風景をスクリーンに投影することに長けているかもしれない。
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2004年8月4日(水) |
今日はお昼の懇親会。300人ものお弁当を手配して、司会やってたり。あと7回あるから、人前でしゃべるのも上手くなれるかも。次回の目標は、ほのぼのした笑いをひとつとる、ってところでいこう。 |
2004年8月2日(月) |
スクーリング・スタート。混乱もなく、とりあえずは長丁場、けんけんぱっ、に踏み出したって感じかな。これまで地方で知り合った学生の方と顔見知りになって話せることも楽しい。出来る限り、学生の方に満足いただけるものにしたいって思う。
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2004年8月1日(日) |
シンポジウムの裏方。夜は教員と飲み会。職員よりも教員のほうが迂回ありの人生を送ってるから、話を聞いていて面白い。 |
2004年7月31日(土) |
昨日、ぎらぎらと照りつける太陽の下で、8月からのスクーリングの準備をしていたせいで、朝から身体が重たかった。まるで試合翌日のスポーツ選手のように、身体を軽く動かしておしまい。ときどき東南アジア的なスコールあるいは驟雨。
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2004年7月29日(木) |
朝、オフィスで受信箱を開いたら20数通の仕事メールが。すべて業者と先生からなんだからすごいよね。ひたすらメール書いて、電話かけて、打ち合わせでしゃべり続けてって感じ。相当のカロリー消費。 |
2004年7月27日(火) |
6月こんこんと咳をしていて、お医者さんの「お風呂入ったらダメだよ」という謹言を忠実に守っていて、ずっと朝シャワで済ませてたせいもあるのかもしれないけれど、ここんとこ頭を使うような本を読んでない。別にそれを問題視しようなんて思ってないのだけど、あまりに自分の中で流行りというか潮流というかが変わりすぎるんじゃないかしら。エントロピーの量って決まってるのかな、やっぱり。(←って何気なく使ったエントロピーを調べたらどうも使い方を間違っていたかもしれない。)ここで言いたいのは物質的・エネルギー的な総和は常に変わらないってことだから、熱力学の第一法則のほうかな。あぁ頭がごっちゃまぜ。
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2004年7月26日(月) |
住宅街にも関らず、うちの右隣には豆腐屋、蕎麦屋、郵便局、クリーニング屋、酒屋、八百屋、ケーキ屋、薬局というふうに連なっている。(小学生のお店屋さんごっこみたいだけど。ちなみに左隣は小学校、道路向かいは中学校のプールだったりする。)クリーニング屋に行くと、よく八百屋を覗く。何も考えずに果物を買ったりする。最近は桃が美味しくてお気に入り。冷蔵庫から桃ひとつ取り出して、薄く果皮をむいて、かぷりって。この果肉の甘さといったら・・・、至福也。 |
2004年7月25日(日) |
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Paris MatchのアルバムはすべてタイトルにNoが反映されていてわかりやすい。volume1、PM2、typeV、QUATTROときて今回の「♭5」。期待を裏切らない出来でここのところ、ちょっとハッピーなのです。やや鬼束ちひろっぽくもあるけど、適当に抜いているDのETERNITYとか、テンポのいいJのOCEANSIDE
LINERなんかが好き。Vocalのミズノさんの声は一番あがっていくべきところでふっと力を抜いてしまうところがあって、その匙加減が結構好き。手を伸ばして、だけど届かないって感じを如実に受ける。かなわなかった夢とか終わった恋とか夏の終りとか、そんなイメージをもってしまう。これも彼女が春樹さんとかカーヴァーなんかが好きなのと関係しているのかな。そして僕が好きなのも、案外そういったところなのかもしれない。
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2004年7月24日(土) |
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クァク・ジェヨンの「ラブ・ストーリー」。これもべたな恋愛物。ストーリーを纏めすぎて、展開の仕方に疑問のあるところも多いけれど、まぁラブ・ストーリーということで許されるのかな。主役二人の見せる表情がなかなかよい。個人的には「猟奇的〜」のほうが好きかな。誰か一人に強烈に想いを寄せ、それを表現していくというストレートさはよいと思う。なんか、韓国物にはまり始めている予感。 |
2004年7月23日(金) |
作文、提出と。随分待たされて、仕方ないから、丸ビルで蕎麦など食べてた。なんかトレンディドラマみたいなことあそこでやってみたいな。作文のほうの結果は二ヶ月後ということで、これが通ると通らないのではかなりの違い。通れば、学内でもかなり認知されるかも。とりあえずは一つ終わったっていう充実感。
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2004年7月22日(木) |
すさまじく忙しかった。気付いたら17時で慌ててランチしてたり。今日だけで何人と話したことか。・・・しかし、夜、大いに落ち込む。ああ、勉強しなっきゃ。イチローの今日の語録読んで、妙に感心。あぁ、すべてのレベルのゲージをあげたい。 |
2004年7月21日(水) |
3h睡眠だったのに脳はフル回転。学内に行く用があって、誰と話しても相手がスローに感じてまどろこしくって、あーそうなの、じゃーこうして、って機関銃連射してさっさとすべてを終わらせたくなっちゃうよ。仕事はフルスピードで進んだとしても、こういう状態ってよくない。なんか身体が無理している感じがするし、長く続かなくなっちゃうものね。そんなわけで、申請書類は9割8分くらいまでできて、あとちょっと。 |
2004年7月20日(火) |
いきなり山ということで、家でも仕事やってます。例の申請、明日、学内に上げる予定。計画立案部署の先輩に見せたら、資料を直接反映したほうがいい等、助言くれたのはいいんだけど、オフィスじゃ実務に追われちゃって・・・。がんば。 |
2004年7月19日(月) |
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの「21グラム」ようやく観てきた。「アモーレス・ペロス」もよい映画だったけれど、これも自分の深いところを揺さぶるような映画だった。生きることと死ぬことについての何度も繰返される問いかけ。その中で人を愛していくことの意味。映画館を出た後、世界が違ってみえた。この雑多な街の中でもいくつもの人生が動いていて、その中で自分もまた生きているのだとそんなことが肌身に伝わってきた。そして自分の内底に静かに魂が宿っているのを僅かに感じ取れたような気がした。 |
2004年7月18日(日) |
六本木ヒルズの森美術館で「MOMA展」。NYで観た仮設展示(現在建替え中)より作品数が多く、見ごたえがあったが、仮設展示のほうがインパクトが大きかったかな。それでも、オキーフがひとつ観れたのは嬉しかったし、モンドリアンやマレーヴィチあたりの幾何学的な抽象画も数があって楽しめた。森美術館はキュレーターの力量があるらしくって(雑誌で読んだんだけど)、今回は「モダンってなに?」っていうタイトルがつけられていて、テーマごとにわかりやすかった。ただ絵画が全部透明なガラスケースに入っていて、絵画によっては反射して作者の意図がわかりにくいものも多かった。イブ・クラインのブルーの絵とか鏡みたいになってしまっていてちょっと可哀想だったし、多分あれじゃ理解不可能。
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2004年7月17日(土) |
自転車乗って、ヘアカットして、そのまま吉祥寺へ。いつもと違う道をたどったら、蔦の絡まる建物のある敷地があって、植物の呼気がそこの塀を越えてきそうだった。次、住む時はこのあたりがよいかな。帰りにジャカランダの鉢植えを買って、前回のミニ鉢植はベランダの直射で枯らしてしまったので、今回は部屋の中においてあげた。ずっと前からそこにいたように、窓辺で細かな葉を広げている。紫色の花も咲いたらいいけど。
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2004年7月16日(金) |
ウイークデイが終わった。上司に早く帰りなさい、なんて言われてオフィス出て、駅前でぼんやり立ちすくんでたってわけだ。
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2004年7月15日(木) |
ここんとこ20時くらいで仕事終わってたから、なんか久し振りに脳を使った感じ。作文の内容は・・・、大学の授業というものを根底から揺り動かすようなものになってしまった(苦笑)。なんたって、全授業映像をオンデマンドで(=いつでもどこでも)ネット無料公開なんてこと考えてるんだからね。小説じゃないんだから別に面白くする必要はないのにねぇ。多分、僕の構想が実現したら、e-Learningの中では放送大学も出し抜いて間違いなくトップに躍り出ると思うよ。 |
2004年7月14日(水) |
文科省の補助金申請の作文をやることになった。来週末にはもっていかなくてはいけないから、明日あたりがいきなり勝負かな。倍率5倍の数千万円、通ればそれなりのキャリアにつながりそう。
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2004年7月12日(月) |
僕は明らかにコミュニケーションを求めている。奈良美智の作品集に「ふかいみずたまり」っていうのが確かあったけれど、感覚的にも、知識的にももっと深いところで誰かと話したい。そうして理解をしたい。僕は飢えたライオンのように草原で何かを待っている。 |
2004年7月11日(日) |
渋谷で二回目の「ロスト・イン・トランスレーション」。シネマライズの前には、看板があって、そこになぜか恐竜が浮かび上がっていて、何のことかと思えば、それは渋谷ハチ公前の巨大な電光掲示板に映し出された恐竜だった。意味がないのにインパクトがあり、かつ幻のようで・・・。この映画は、恐らく初来日の外人にとって、東京がどういう街かを如実に表していると思う。色とりどりのネオンと広告の氾濫、パチンコ・カラオケ・選挙カーの騒がしさ、その対照にある仏閣の不可思議さ・・・。ここまで意味というものが底に眠っている街も珍しいのかもしれない。眠っているというか、ある意味忘れられているということに近いのかもしれないのだけど。記号だけが表出して、それが意味するところがわからない。外人にとって記号は意味のかけらもないために、彼らはただ街の表層を上滑りしているに過ぎない。結局、主人公二人のコミュニケーションも触れ合いそうなところで触れ合えなくて、ただその触れ合いそうだったという思いだけを残して、この記号の街をあとにする。 |
2004年7月10日(土) |
遊びに来ている弟の寝息が聴こえる。弟と渋谷まで「トロイ」を観に行った。考えられる限り、それまで弟と映画を観に行ったことがないということに始まる前気付いた。映画はトロイの木馬を出して、史実に忠実すぎたために逆に話のまとまりに欠けたような気がした。まぁスペクタル映画というのはそういうものかもしれないけれど。
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2004年7月7日(水) |
人事に呼び出されてすわなにごとかと思えば、昇給のお話。ふつうに嬉しい。学内歩いてれば未だに名前覚えてくれている女の子もいて、嬉しいを通り越して不思議な気になったり。 |
2004年7月5日(月) |
クアク・チェヨン「猟奇的な彼女」。恋愛での心的な痛みを身体的に昇華させたというかなんというか。心理学的には、暗闇にいるときに恋愛が生じやすいのと同じような効果をあげているんだと思う。まぁそういうことを抜きにしても楽しめる映画。これだけ性ばかりが転がっている世界の中で、そこに触れずに、(身体的にも関らず)純粋というところもまたすごい。「ラブストーリー」も観たいなぁ。 |
2004年7月4日(日) |
酷暑の広島出張も無事終了。観光は宮島滞在15分、鹿を見て、蜜柑のアイスクリーム食べてタイムリミットだった。 |
2004年7月2日(金) |
明日はお好み焼きの広島だぁってことで眠ろう。遊びじゃなくって仕事だよ。 |
2004年7月1日(木) |
上司が人事に手をつけだした。情に動かされずに的確な判断をしていくのはすごい。なるほどねぇ。思えば、僕も前のセクションからこうやってここに迎えられたわけだけど。
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2004年6月30日(水) |
久し振りにちゃんと料理つくったかなぁ。って単なる焼き魚だけど。
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2004年6月29日(火) |
オフィスのエアコンが効き過ぎで、腕のうぶ毛が全てぴんと張り立つような鳥肌になって悪寒と腹痛に悩まされて大変だった。神経がおかしくなっちゃうよ。外に出れば、待ってたとばかりに強烈な日差し。回転木馬のような日々。
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2004年6月28日(月) |
今日のテスト、緊張してうまく話せなかった。なのに、なぜかレベルがあがってしまった。ハイレベルを目指すということが多分好きなのでまだまだがんばるつもり。冷蔵庫にビールがなくて代わりにワインを飲んだら今夜はふらふら。 |
2004年6月27日(日) |
奈良美智の「ちいさな星通信」はこうやって始まる。
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2004年6月26日(土) |
池袋の東京芸術劇場でベルリン交響楽団。ベートベンの田園は曲調が緩慢すぎて、身体と脳が剥離してしましそうだった。その調子で運命に流れ、なぜかアンコールのブラームス、ドヴォルザーク?、エルガーあたりで指揮者が日本語で話しかけたせいか会場が和やかになって演奏がすーっと入ってきた。
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2004年6月24日(木) |
もんじゃ焼きをはじめて食べた吉祥寺の夜。 |
2004年6月23日(水) |
今日はちょっといいことあった。やっぱり塵も積もれば山となるって感じなのかな。 |
2004年6月21日(月) |
「バジルをちぎる」
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2004年6月20日(日) |
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生田緑地まで行ってプラネタリウムを見てきた。といっても、僕は半分夢うつつだったわけだけど。プラネタリウムを見た後、まるで一日進んだ未来でも見ているような気分になったよ。帰りは下北沢を散歩。南口を出た裏路地にmois
cafe(モワカフェ)という古い民家に手を入れてつくったCafeを見つけたよ。まだオープンしたてってことで結構お薦め。といっても路が複雑でまた行けるかどうか・・・。
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2004年6月19日(土) |
土曜日の朝遅く起きたら、ベランダのバジルが強烈な日光に照らし出されて干しあがっていた。注意深く、他の植物たちと一緒に上から水をたっぷりかけてあげる。それに応えるようにバジルの香りが放散されて、とても不思議な気がしてくる。
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2004年6月18日(金) |
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なんでこれまで村上龍を読んでこなかったのだろうと、つくづく考えてしまう。一種の麻薬、禁断症状に犯されているような気がする。読書によってなんだか体内組成までが入れ替わってしまいそうな気がしてしまう。
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2004年6月17日(木) |
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「混沌の中で悪意が増幅しだす恐怖」
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2004年6月16日(水) |
「穴の底、穴のむこう」
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2004年6月15日(火) |
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自転車こぎこぎ、おうちについて、「ただいまぁっと」ってとりあえず、小声で言って、もちろん反応などあるわけなくて、ネクタイひゅるるっと解いて、冷蔵庫ぱっと開けて、ビールと完熟した真っ赤なトマトを出してきて、ああこれ至福也。
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2004年6月14日(月) |
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いくつかCDまとめ買いして気にいったのは、Travisの1st「Man
Who」。ジャケットの空虚さの漂う雪景色がよいし、この写真自体が既にこの人たちの歌を表しているような気もする。
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2004年6月13日(日) |
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金沢まで行って、学生交流みたいのを実施したのだけど、回数を重ねるに従って(これで5回目かな)、少しずつコーディネイトや司会するのが上手くなってきたように思う。ただあくまで裏方なのに、先生と同じくらい目立っちゃいすぎているのは考えものかなぁ。上司から学生とあまり仲良くなり過ぎないように、とか釘をさされているのだけど、女性パワーに圧倒され気味。日曜は先生と二人で兼六園やお城やらを物見遊山。 |
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2004年6月11日(金) |
人を疑わなければならないのは辛い。人を信じるほうがずっと楽だよ。今日の仕事は精神的に疲れた。僕には警察官とか探偵とか絶対向いてないって思う。
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2004年6月10日(木) |
涙は女の最大の武器、とは誰かの言葉だけど、よく言ったもので、電話かかってきて相変わらずクールに答えることもできずに曖昧なまま言葉をかけていたら、電話線の向こうで泣いているのだから、もうどうしたらいいのか。そうやってオフィス出てきたら、外の戸口で先生が煙をしんみりくゆらせていたものだ。そのままアイリッシュな飲み屋に行って、ビールを前になんだか語っていたりするのです。日々こうして過ぎゆく。 |
2004年6月9日(水) |
サッカーインド戦、すぐ近くの先輩ん家で。ビール片手におーっとか、えーっとか感嘆語の発声練習。
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2004年6月8日(火) |
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ときどきこんな気分。 |
2004年6月7日(月) |
普段外部に求めることなんてないのに、いつもは全ては自分の中に帰結して満ちることができるのに、なぜか時々湧いてくる渇望。それがいったい何なのか僕にはわからない。昔書いた手紙とか、真夜中の電話のやりとりとか、そんなものを目覚めたときにふと想い出したりしたからなのだと思う。耳たぶ沈めた枕ごし伝わる外降る温かい春の雨がまるで心の襞をぬらしていくような、そんな気分。もどかしくって、手を伸ばしても届かなくって。CDの山に手を突っ込んでsupercarをかけて、どこかのブリキバケツに放り込んだまま忘れてしまったようなギターポップスを聴いている。そんなキモチが何だかわからない。ただ小さな喉のかわきのような、まるで旅人が砂漠の向こうのオアシスの幻影を求めてしまうような、そんな揺らぎと戸惑い。 |
2004年6月6日(日) |
「過去と未来の交差するところ」
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2004年6月5日(土) |
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さすがに病院に行って来たよ。それで久し振りに医者というものと話した。説明義務というものが定められたせいなのか、僕がお行儀よく耳を傾けていたせいなのかよくわからないけど、やたらと薬と症状の関係について教えてくれた。これでさすがに治るんじゃないかなぁ。
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2004年6月4日(金) |
どうも咳が抜けない。オフィスの上のフロアには医院がはいっているのだからさっさと行けばよいのだけれど、今日はスケジュールが過密すぎで行けず仕舞い、・・・そんなこと考えていたら大事なメールをひとつ出すのを忘れていたのに気がついた、あぁ。
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2004年6月3日(木) |
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尋常じゃないくらい朝から咳が出てあえなくお休み。症状としてはここ数日とそんなに変わらないのだけど、休んでもさほど影響しなそうなのが今日だったからお休みにしたという変な理由。そういうわけで日中、魔法にでもかけられたかのようにずっと眠っていた。
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2004年6月2日(水) |
調味料の中で使う瞬間、一番ためらうのって魚醤(ナンプラー、ニョクナム)だと思うよ。鍋にふりかけた瞬間、そこはもう東南ア・ジ・アって感じだものね。豚肉、ニンニク、胡瓜、トマト、中国野菜(名前忘れた)、ご飯を炒めて、ここで東南アジア化。ビールをごくごくと飲んで、ああ悪くない。そうそうmusic、ムジクと思って、こんなときこそエゴラッピンって思ったけれど先に見つけたのがUAだったから、UAでムジク・スタートってわけ。窓開けて網戸ごし、熱帯植物のように夜風浴びて、どこかへ。 |
2004年6月1日(火) |
あまりに咳が出て、仕方なくマスク男。99.9%のインフルエンザ菌を遮断するんだって、と薬局で買ってきたばかりのマスクの売り文句を得意気に言ったものなら、「その風邪ってインフルエンザ?」・・・うーん、違うかもしれない。 |